国連「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」の地域拠点『中部ESD拠点』

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2014年度までの取り組み

中部ESD拠点2014年プロジェクト

国連「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」(2005年~14年)の最終年会合「ESDに関するユネスコ世界会議」が2014年に愛知県・名古屋市で開催されます。東海三県でESDを推進している中部ESD拠点協議会(国連大学から認定された世界約127か所の拠点の1つ)は、開催地の地域ESD拠点として、2012年度よりESD推進のための「中部モデル」の構築・発信に向けた活動を、地域内外のステークホルダーとともに行っています。具体的には、以下の3つのアプローチからESD活動を展開しています。

▶主体別分科会の設置と運営
:①企業とNPO、②学校教育と地域、③高等教育の3つの主体別分科会を立ち上げ、各分野においていかにESDを推進すべきか、また、どのような相互連携をはかることが出来るかについて調査や議論、プログラム作りやそれらの試行等を行っています。

▶テーマ別分科会の設置と運営
:上記3つの主体別分科会に加えて、横断的テーマ別分科会として、④国際協力、⑤伝統文化(伝統知)をテーマとした活動を行っています。主体別分科会の成果を、国際的な視野や伝統知の観点から検討するためのワークショップを行い、地域に根付くESDの仕組みづくりを行っています。

▶伊勢・三河湾流域圏ESD講座の実施
:本講座は、伊勢・三河湾流域圏における流域ごとの課題共有と解決に向けた学びを促進するために、愛知・岐阜・三重県に流れる主要11河川(+愛知用水)の上流・中流・下流の公的および非公的な教育機関や活動団体と連携してESD講座を実施するものです。11河川(+愛知用水)の3地域(上・中・下流)計33+3=36講座を2年間実施してきました。最終年である2014年にはさらに36の講座を実施し、100の地域課題を明らかにする予定です。また、ESD世界会議に合わせて、100の活動主体が参加する総括会合を開催し、中部モデルの一要素である流域圏を単位としたESD推進の成果を国際的に発表する予定です。

3つの分科会(テーマ別)

2つの分科会(横断テーマ別)

伊勢・三河湾流域圏ESD講座

本講座は、伊勢・三河湾流域圏における流域ごとの課題共有と解決に向けた学びを促進するために、愛知・岐阜・三重県に流れる主要11河川の上流・中流・下流の公的および非公的な教育機関や活動団体と連携してESD講座を実施するものであります。また、開催したESD講座の事例や地域の課題およびその解決のための活動の情報を共有するため、最終的には参加者が一堂に会してフォーラムを開催し、この地域の持続可能な未来のための人づくりの輪を広げることも本プロジェクトの目的としています。

2012年度

初年度は、流域圏コーディネーターを地域の識者に依頼するなどして、流域圏におけるさまざまな課題を調査した。また、当該課題の解決に向けた活動や教育を行う教育機関・市民団体やNPO・企業などと連携して11河川と1用水(愛知用水)の流域圏で12河川×3か所(上流・中流・下流)の36講座を実施した。また、2013年2月10日には、伊勢・三河湾流域圏ESD講座発表交流会を実施し、多様な主体の交流を行った。なお、本事業はNPO法人愛・地球プラットフォームと中部ESD拠点協議会の主催事業として、あいちモリコロ基金の助成を受けて実施した。

2013年度

2年目である2013年度は、初年度同様に、教育機関・市民団体やNPO・企業などと連携して11河川と1用水(愛知用水)の流域圏で12河川×3か所(上流・中流・下流)の36講座を実施した。2014年2月8日に開催された「中部ESD拠点DAY」において、「伊勢・三河湾流域圏ESD講座発表交流会」を実施した。なお、2013年度事業は、中部ESD拠点協議会の主催事業として、NPO法人愛・地球プラットフォームが連携協力を行い、地球環境基金の助成を受けて実施した。

2014年度

2014年の国連「ESDの10年」最終年には、過去2年間の実施講座を加えて合計100講座を終了し、地域課題の共有と解決に向けた学びの基礎情報としたい。