国連「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」の地域拠点『中部ESD拠点』

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第5分科会(伝統文化(伝統知)とESD)

活動成果

ワークショップ「伝統文化とESD」

第2回ワークショップ「食とESD―温故知新:未来につなぐ伝統文化―」開催報告

【開催趣旨】今回は、「和食と地域の伝統知」をテーマに、第一線で活躍しておられる方をゲストスピーカーに迎え、皆さまと共に議論したいと考えております。
【開催日時】2013年11月11日(月)18:30~21:00 
【場所】中部大学名古屋キャンパス 505教室
【プログラム】
 趣旨説明:「ESD世界会議に向けた開催地の取組み」古澤礼太(中部大学)
 演題:「和食の心、味、伝統文化 ―未来に引き継ぐ文化―」 鳥居久雄 名古屋文化短期大学教授 (調理師・レストランサービスコース、(元)名古屋クラウンホテル総料理長)
 全体討議 ①伝統文化とESDの今後 
      ②ESDと伝統文化を世界の将来に向けてどのように提言するか
      ③まとめ
 今後の活動:「伝統文化とESDの今後」西宮洋(テクノ中部)
【成果】
■発表の内容:
 「和食と地域の伝統知」というテーマに沿って、講師の鳥居久雄氏から、①中部圏の「伝統食」(伝統野菜や調味料など)の歴史や文化について、②食育の問題について、鳥居氏の修行期間や留、名古屋クラウンホテル総料理長時代の経験を交えながら講演が行われました。講演では、「伝統食」と言われているものの多くが意外にも近代以降に起源を持っていることなどが説明され、「伝統を守る」という行為のもつ意味について問題提起がなされました。また他県にも誇ることのできる中部圏の食文化の特色についてさまざまな事例を用いながらお話しがありました。
■討論の内容:
 他国と比較した際の日本食、板前修業の特色などが議論されました。また食文化を継承するうえでの地域とのかかわりについては、「多様な地域食」のあり方を認め継承・発信してゆくこと、学校教育の現場に鳥居氏のような経験豊かな方が積極的に関わってゆくことの重要性などが議論されました。
■参加人数:30名