国連「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」の地域拠点『中部ESD拠点』

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第5分科会(伝統文化(伝統知)とESD)

活動成果

ワークショップ「伝統文化とESD」

第4回ワークショップ「二十四節気~暦としきたりに込めた先人の知恵~」開催報告

■開催趣旨:
「伝統文化とESD」分科会では、これまでに衣・食・住・着物及び24節季など日本及び中部地域に根ざした伝統的文化及び祭行事等に関してシリーズで3回ワークショップを重ねており、さまざまな伝統知を「暦」をキーワードにつないで、ESDのプログラムを構築できないかと考えております。今回のワークショップは、「二十四節気~暦としきたりに込めた先人の知恵~」をテーマに、講師の先生をお招きし、伝統知とESDについての議論を深めます。
■プログラム
 開会の挨拶・趣旨説明
 基調講演 
  演題:「二十四節気~暦としきたりに込めた先人の知恵~」
  講師:井戸理恵子 「民俗情報工学研究家」
 全体討議、今後の活動
【成果】
■発表の内容:
 「二十四節気~暦としきたり~」というテーマに沿って、講師の井戸先生から、①先生のご専門である民俗情報工学の内容、②自然の地形や災害との向き合いのなかで生まれ日本人の伝統的な自然観、③暦や祭りなどと結びついた日本の伝統的な生活史、などについて事例を交えながらお話しがありました。講演では、過去の知見や民族史を工学的に問い直すなど新しい観点から伝統文化を検討することなどが提起されました。
■討論の内容:
 先生のご専門に関連して、民俗情報工学の具体的な事例や、「ハレ」「ケ」などの言語の起源などに質問が集中しました。伝統文化に関連した議論については、暦やしきたりなどの「型」を繰り返し、伝承することで得られる「安堵感」などが伝統文化を現代に取り入れることの新鮮さにつながることなどが共有されました。
■参加人数:30名程度