国連「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」の地域拠点『中部ESD拠点』

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第4分科会(国際協力とESD)

活動成果

ワークショップ「国際協力とESD」

(1)「国際協力とESD~日本の若者はいつ世界と向き合うべきか~」開催報告

【開催概要】

■開催趣旨:

日本の若者が内向きになったと言われて久しい。しかし、一方で私たちの生活の多くの部分が海外とのつながりの中で成り立っていることも事実であります。このワークショップでは、日本で長く暮らす外国人の大学教員を招き、日本の若者が海外に向かう必要性を問い、日本の高校生、大学生、また、企業の若者と共に持続可能な国際関係について論じます。
■開催日時:2013年9月26日 18:30~21:00 
■場所:中部大学名古屋キャンパス 505教室
■プログラム
ESDの説明 武藤一郎 中部ESD拠点(運営委員会委員)
講演「日本の若者の可能性~外国の若者との比較を参考に」 クマーラ・アーナンダ教授 (鈴鹿国際大学 国際交流・地域連携センター長)
事例報告 テーマ『持続可能な社会をめざした若者の取組み』
①高校生の取組み:「私たちの活動報告」寺社下茜・青山純也(千種高校)
②大学生の取組み:「アジアサマースクールで学んだこと」 樫山恵美・江端優花(中部大学)
③企業・NPOの若者の取組み「国際社会での若者の取組み」 塚本初恵(ICT情報工房)
ディスカッション
総括 宮川秀俊 (愛知教育大学 国際交流センター長)

【成果】

■発表の内容:
持続可能な社会を築くためには国際社会との連携が必要不可欠です。講演では、鈴鹿国際大学で教鞭をとるアーナンダ教授より、国際的な観点から「日本をみる視点(to be seen)」について講義の経験を踏まえながらエピソードフルに語っていただきました。その後、国際社会を舞台に実際的な活動を行っている若者から事例発表がありました。高校生の取組みでは、千種高校のインターアクトクラブの活動報告が、大学生の取組みでは、タイのアジア工科大学への留学報告が、企業・NPOの取組みでは、欧米諸国での若者の社会活動の報告が行われました。
■討論の内容:
質疑応答では、欧米諸国やアジア新興国と比較した際の若者の内向き姿勢について、その問題点や改善策などが議論されました。また宮川教授より、総括が行われ、早期の教育段階から国際社会とのつながりを実地に体験する必要や、教育・家庭環境において若者の自主性を促すような大人の姿勢を見直す必要が説かれました。その他、青年海外協力隊の評価を高める方法などについても質疑が行われました。
■参加人数:30名