国連「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」の地域拠点『中部ESD拠点』

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第1分科会(企業とNPO)

活動成果

連続ワークショップ「次世代に贈る中部圏企業とNPOの未来」

第2回「企業が取り組む農と食の現在」(11月14日)開催報告

 第2回「企業が取り組む農と食の現在」では、フジパングループ本社株式会社と萩原チキンセンターから講演者をお招きし、農と食に関する企業の取り組みを事例報告していただきました。その後NPO団体を交えながらグループディスカッションを行いました。

  

【開催概要】
  • ■開催趣旨:
  •  世界規模での人口増加や飢餓などの問題が取り上げられる一方で、国内においては食糧廃棄や食文化の希薄化などの課題が生じています。今回のワークショップでは、日本の農と食の未来について、食育の推進や地域食の再生などを通じて対応している企業の事例報告を聴くなかで、参加者とともに考えていきます。
  • ■開催日時:2013年11月14日 13:00~16:30
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  • ■場所:中部大学名古屋キャンパス 510教室
  • ■プログラム
  • *話題提供「食育を通じた食環境づくり」小川 宣子(中部大学 応用生物学部教授)
    *講演「食品企業の食品安全対策と学術研究助成事業等について」 佐藤 猛男(フジパングループ本社株式会社 衛生顧問)
       
       「郷土料理文化の継承と発展-鶏ちゃん合衆国の取り組み」 日下部 讓(萩原チキンセンター 代表取締役)
    *グループディスカッション

【成果】
  • ★講演の内容:
  •  まず小川教授より、学識的な見地からの食育の重要性、地域・企業とともに取り組んでいる食育活動の事例が報告されました。そのあと、フジパングループ本社の佐藤氏より、フジパンの衛生管理の方法や佐藤氏が関わっているNPO法人食品保健科学情報交流協議会の活動内容について講演がありました。その後、萩原チキンセンターの日下部氏より、岐阜県の伝統食である鶏ちゃん文化の継承・発展を行う自治組織・鶏ちゃん合衆国の成り立ちや運営方法などについて講演がありました。二人の講演者から、補助金に頼らない社会貢献のあり方や企業とのマッチングを意識した活動方法の重要性などが強調されました。
  • ★グループディスカッションの内容:
  •  2つのグループに分かれてディスカッションを行いました。講演の内容を受けて、企業とNPOのマッチングのためには、企業側からも期待する役割について情報発信をすることが重要であること、NPO同士のつながりや地域との連携を持続的なものにするためには、それぞれの団体の多様性を認め会えるゆるやかな連合の枠組みを作ることが重要であること、などの議論が行われました。
  • ★参加人数:30名程度