国連「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」の地域拠点『中部ESD拠点』

文字サイズ
RCE Chubu

> > > 第5分科会(伝統文化(伝統知)とESD)

第5分科会(伝統文化(伝統知)とESD)

活動成果

ワークショップ「伝統文化とESD」

第1回ワークショップ「衣食住から「共生」を考える」開催報告

【開催趣旨】今回は、「衣食住」をテーマに、各分野の第一線で活躍しておられる方々をゲストスピーカーに迎え、皆さまと共に議論したいと考えております。ぜひ奮ってご参加ください。
【開催日時】2013年7月30日 18:30~20:30
【場所】中部大学名古屋キャンパス510教室
【プログラム】  
   話題提供:
衣「草木染と日本の彩」柴田玲甫(草木染工房しかり 主宰)
        食「『身土不二』の農業」松沢政満(福津農園 農園主)
        住「誇りと安らぎのある町、住み家」田中清之(㈱都市計画研究所スペーシア研究員)
   問題提起:「共生圏の考え方」西宮洋(中部ESD拠点運営委員会 委員)

【成果】
【発表の内容】
衣食住という人々の暮らしの基礎的な要素から伝統文化及び伝統知を学ぶという趣旨で開催されましたが、各事例報告者は、長年に渡ってそれぞれの課題に取組んでおられる第一人者ということもあり、説得力のある報告でありました。草木染に関する報告では、世界各地で用いられる天然染料の歴史や薬としての効用などにも触れ、草木染に関わる伝統知を学びました。有機農業の外部不経済について松沢氏より問題提起を受け、田中氏からは町並み・景観に関する視点から講演をいただきました。問題提起として西宮氏より、生態系サービスや共生圏を考える上で、各発表の視点の重要性が説かれました。
【討論の内容】
質疑応答では、有機農業の国際協力は身土不二の考え方に相反するのではないか、という問いに対して、松沢氏から「農法を押し付けるのではなく、人間の感性を育てることが農業教育」であり、「みんなが共有できる価値」を模索するとの応答がありました。その他、TPPに関する意見や、草木染の具体的な質問、景観を作り出す要素などに関する意見交換がありました。
【参加人数】31名